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枕の理想の高さとは?自分に合う枕の高さと選び方

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枕の高さがあなたの睡眠を左右する

よく寝たはずなのに疲れが取れない、睡眠時や起床時に首や肩がつらいと感じたことはありませんか?それはもしかすると枕の高さが合っていないからなのかもしれません。

枕の高さが合わないと首や肩への負担が増え、血流が悪化する場合があります。これにより、睡眠の質が低下し疲れが取れにくくなったり、首や肩の痛み、頭痛、姿勢の歪みの問題の原因になることも。適切な枕の高さは快適で健康的な睡眠に不可欠なのです。

高すぎる枕が引き起こすリスク

高すぎる枕で寝る場合、顎を引いた状態が長時間続き首や肩を圧迫するため、首筋の筋肉が緊張してしまいます。これにより血行不良が起こり首や肩の痛みなどの不調を引き起こすことも少なくありません。

また、高い枕によって喉が圧迫され、いびきの原因になることも。気道の圧迫は睡眠時無呼吸症候群の発生の原因にもなりえるので、注意が必要です。

低すぎる枕が引き起こすリスク

低すぎる枕もまた、首や肩に負担をかけることになります。特に横向き寝をする場合、枕が低すぎると首の下にスペースが空いてしまい、この隙間を頭と首、肩だけで支える事になり大きな負担となります。

また枕が低すぎると頭の高さが心臓よりも低くなるため、頭に血が上った状態になり、むくみの原因になる場合もあります。

枕の高さを選ぶ際の基準

理想的な枕の高さには個人差があり、これは寝る際の姿勢、体型、個人の好みなどによって異なります。快適な睡眠のためには、自分の寝方や体型に合った枕を選ぶことがポイントです。

例えば、横向きに寝る人は、首と脊椎を水平に保つために高めの枕仰向けに寝る人は、首のカーブを支えるために低めの枕が適しています。

最適な枕を選ぶには、まずは自分の睡眠スタイルを理解することから始めましょう。

枕の高さの計測方法

まずは自分の理想的な枕の高さを測定してみましょう。

Step1:自分の首のカーブを測定します。

壁に背中が当たるように、自然な姿勢で少し顎を引いて立ち、壁から首のカーブの一番深い部分の距離を測ります。

Step2:カーブの深さに約2センチをプラスします。

枕の沈み込みを想定し、先に計測したカーブの深さにプラスします。

枕の素材によって違いはありますが、2センチほどが目安です。柔らかい素材の場合は沈み込みが大きくなるので更にプラスするとよいでしょう。 ※あくまでも目安ですので、実際に測って微調整をするのが理想です。

Step3:実際に寝てみて微調整をする

枕は素材によって沈み込み具合や反発力が異なるので、できれば実際にフィッティングするのがよいでしょう。

枕の高さを調節する方法

中材の出し入れによる調整

枕の高さが合わないと感じたら、まずは自分で調整してみましょう。

中材や詰め物がパイプや綿などで取り出しが可能な場合は、中素材を出し入れして調整します。

タオルを使った調整

また別の簡単な調整方法としては、タオルを使うのがおススメです。

枕が低い場合は、枕の下にタオルやバスタオルなどをひくことで枕の高さを上げ微調整ができます。

逆に枕が高いと感じる場合は、肩の下にタオルなどひくことで高低差がなだらかになり高さを感じにくくすることができます。

同じ要領で、寝る際枕に頭だけを乗せるのではなく肩口から乗せ、肩の位置を上げる事により高低差減らすことができるので、枕が高いと感じる場合は試してみるとよいかもしれません。

付属のシートによる調整

最近では詰め物のタイプの枕以外でも高さ調整ができるものが増えてきています。

高さが同じ枕でも、素材によって沈み方や触感がまったく違うので、自分に合っているものを探しましょう。

枕の向きによる調整

また、一つの枕で違う寝心地を体感できるものもあります。

詰め物のような微調整はできませんが、枕の向きを変えるだけでお手軽に調整可能なメリットがあります。

自分に合う枕の高さは人それぞれ違うものです。眠る姿勢や体格に合った高さの枕で睡眠の質をあげてぐっすり眠り、毎日の活力アップを目指しましょう。

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