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足のむくみ・ダルさの放置はNG!足枕で寝ながらカンタン手軽に解消

快眠のヒント 睡眠環境

こんな悩みはありませんか?

  • ふくらはぎが張ってツラい
  • 夕方に靴が窮屈に感じる
  • 足がだるくて重い
  • 指で押すと跡が残る

こんな症状を感じたことはありませんか?

それ、むくみが原因かもしれません。

むくみは血液の循環が鈍くなると起こりやすく、特に足は心臓から一番遠いため血流が悪くなりやすいものです。さらに重力の働きが加わって体の血液や水分が下に貯まりやすくなり、ますますむくみは起こりやすくなります。

むくみの主な原因

むくみを引き起こす原因は以下のようなものがあります。

  • 長時間の立ち仕事や座りっぱなし
  • 運動不足や筋力の衰え
  • 水分や塩分の摂りすぎなどによる食生活の偏り
  • 肝臓や腎臓、心臓などの病気

などなど、原因は多岐にわたります。

また、女性の方は妊娠やPMS(月経前症候群)など、ホルモンバランスの崩れから発生することもあります。

放っておくと・・・?

足のむくみ・ダルさを放置すると、血行不良やリンパの流れが悪化し、皮膚の乾燥や痒み、最悪の場合には皮膚炎や潰瘍などが発生する可能性があります。

さらに血液の循環が滞ってしまうと、冷え性や筋肉の疲労感の増大、下肢静脈瘤のリスクもあり、放っておくことはかなり危険ともいえます。冷えや疲労感は良い眠りの妨げとなるため、むくみ・ダルさの解消は間接的に快眠へとつながるのです。

他にも、女性には特に気になるセルライトの原因にもなります。

セルライトとは、本来血液やリンパ管によって流される老廃物が蓄積し脂肪細胞と一緒に凝り固まり、皮膚がデコボコ状態になることを指します。むくみによって血液の流れが悪くなることで老廃物も貯まりやすく、足のセルライトの原因となるのです。

病気が原因で起こるケースも

むくみは運動不足や食生活の偏りといった、生活習慣の変化で改善するケースもあれば、時には病気のサインといったケースもあります。肝臓や腎臓の障害、心不全などが原因でむくみが起こることもあるため、放置することは場合によって恐ろしい結果に繋がってしまいます。

こんな方は要注意

接客業や主婦など立ち仕事が多い方や昨今のリモートワークの普及で急増しているデスクワーカーは要注意です。

特にデスクワークが多い方は長時間同じ姿勢でいる傾向が強いため、本来心臓に血液を返すポンプのような役割を持つふくらはぎの動きが鈍くなりやすく、結果むくみに繋がります。

むくみ・だるさ対策

むくみ・だるさを解消する方法としていくつかご紹介します。

  • 横になって足を少し高くする
  • 湯船に浸かって血行を良くする
  • マッサージで血液の流れを促す
  • 階段を使ったり足の先を動かす

横になって足を少し高くする

横になって足を少し高くすることで、貯まった血液を上半身に戻しやすくする効果に繋がります。そのときオススメなのが足枕です。

足枕とは?その効果は?

足枕とはその名の通り足用の枕で、横になったときに足を乗せて使用する寝具のことをいいます。

楽に足を高くした姿勢を保てる上に、寝ながらでもむくみ・ダルさの解消に使えるので、手軽で日常生活に取り入れやすいのがポイントです。

クッションでも代用できる場合もありますが、足の形にフィットしにくく逆に負担が増えて疲れやすくなることもあるので、専用のものを使うといいでしょう。

足首だけ乗せられて持ち運びの便利なコンパクトなタイプもあれば、ひざ裏から足全体を支えて圧を分散させる大きめタイプと種類はさまざまで、ご家庭でむくみ・だるさ対策をするには足枕が手軽でオススメです。

また、コンパクトなタイプや三角形をした足枕は膝下枕としても使え、足を立てる形に支えるので自然に腰の反りを緩和し、反り腰による腰痛軽減にも効果が期待できるのも嬉しいポイントの一つです。

足枕のオススメの使い方

足枕を使う上で気になるのが、寝返りをうつと足枕がズレてベッドから落ちてしまうことです。

人は睡眠中に何十回も寝返りを打つので、朝起きたら足枕が足元にない、ということもよくある悩みの一つです。

そんなときには足ポケット付きの敷きパッドを使うのがオススメ。

敷きパッドに大きなポケットが付いたタイプのものですが、足枕ごと入れることでベッドから足枕が落ちる心配もなくなります。

とくに冬の寒い時期には、足枕を置くと足元に隙間ができてしまい冷気が入りやすくなります。足ポケット付きなら冷気を防ぎやすく、足の冷え防止にも使えて便利です。

湯船に浸かって血行を良くする

足のむくみ・だるさは血液の循環が悪くなることで引き起こされます。いかに血行を良くして貯まった足の血液を流すかがポイントです。

忙しくてシャワーだけ、という方は体が温まりにくく血流が悪くなりやすいため、むくみ・だるさが悪化する可能性もあります。しっかり湯船に浸かることで体の芯まで温まり血液の流れを促します。

お風呂の温度が38~40℃くらいのぬるめのお湯に15~20分ほど浸かるのがオススメです。このとき一緒に足のマッサージをするのもいいですね。

マッサージで血液の流れを促す

足先から上に向かってなでるようにマッサージをすることで、血液やリンパの流れを促しましょう。このとき、力を入れすぎず優しくマッサージをすることが重要です。
お風呂で湯船に使っているときや、入浴が終わってすぐにすると体も温まっていて血液が流れやすいためオススメです。

階段を使ったり足の先を動かす

普段エレベーターやエスカレーターを使う方は、階段で上がるとふくらはぎの筋肉が刺激されて血液の循環を促します。移動の際にちょっとの意識付けで実践しやすいのでオススメです。

デスクワークが多い方は座りながら足の先を動かすだけでも、ふくらはぎの筋肉が動くので血液の流れがよくなります。

かかとを上げ下げする、かかとを床につけてつま先を上げ下げするなどの運動が◎。仕事に区切りが付いたら立って歩くのも効果的です。

最後に

マッサージや運動は足のむくみ・だるさの解消に非常に効果的です。しかし忙しくて時間がないという方は、足枕なら普段の生活に取り入れやすく、寝ている状態でも足を高くできるため、むくみ・ダルさ解消に効果が期待できます。

足枕だけでなく入浴やマッサージなど、まずは簡単にできることから始めてみませんか?

※対策しても変化がない、解消されないという場合のむくみは病気のサインかもしれませんので、お早めに専門医にご相談ください。

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