
その不調、夏のせい?
「朝起きたら顔がパンパン」「夕方になると靴がキツい」――。夏の間に、こんな経験はありませんか?
実は、夏は冬よりもむくみやすいといわれています。その不調、もしかしたら「むくみ」が原因かもしれません。
今回は、夏にむくみやすい理由から、今日からすぐに実践できるむくみ解消のコツまで、分かりやすくご紹介します。
そもそも「むくみ」ってなに?
むくみ(浮腫)とは、顔や手足が体内の余分な水分によって腫れる症状のこと。痛みがないのが特徴です。
私たちの体内の水分量は常に一定に保たれていて、成人女性で約55%、男性で約60%とされています。しかし、このバランスが崩れると、余分な水分が皮膚の下にたまり、むくみとなって現れるのです。
なぜ夏はむくみやすいの?
夏は以下のような生活習慣によって、体内の水分バランスが乱れやすくなります。
- エアコンによる体の冷え
- 冷たい飲み物や食べ物の摂りすぎ
- 汗をかくことで失われた水分を補おうとして、体が水分をため込みやすくなる
また、梅雨から夏にかけての急な気温や湿度の変化に体がついていけず、自律神経が乱れることもむくみの原因の一つです。
むくみやすい生活習慣をチェック!
以下の項目に当てはまる人は要注意。むくみやすい生活を送っている可能性があります。
- 湯船に浸からず、シャワーだけで済ませている
- 運動する習慣がない
- 立ちっぱなし、座りっぱなしの時間が長い
- 濃い味付けの食事を好む
- 冷たい飲み物や食べ物をよく摂る
これらの生活習慣は、血行不良や代謝の低下を招き、体内の水分バランスをさらに乱れさせてしまいます。
今すぐできる!むくみ解消のポイント
1. 塩分を控える&カリウムを摂る
塩分を摂りすぎると、体は塩分濃度を薄めるために水分をため込もうとします。濃い味付けの食事は控えめにしましょう。
また、むくみ解消に効果的なのがカリウムです。カリウムには、体内の余分な塩分を排出する働きがあります。以下の食材を積極的に食事に取り入れてみましょう。
- 野菜(ほうれん草、きゅうりなど)
- 果物(バナナ、アボカドなど)
- 海藻類(わかめ、昆布など)
- 豆類(大豆、小豆など)
2. 適度な運動で血行促進
運動不足は血行を悪くし、むくみの原因になります。ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけましょう。
デスクワークなどで座りっぱなしの時間が長い場合は、こまめに休憩をとり、足首を回したり、ふくらはぎをマッサージしたりするだけでも効果があります。
3. シャワーだけでなく湯船に浸かる
夏でもシャワーだけでなく、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、全身の血行がよくなり、むくみの解消につながります。
4. 眠る姿勢を工夫する
眠っている間にむくみが気になる場合は、枕を少し高くしたり、足の下にクッションや足枕を置いて高くしたりすると、重力でたまった水分が流れやすくなり、翌朝すっきりします。
足枕を使う場合、使いやすいコンパクトタイプ、ひざ裏から脚全体を支えるしっかりタイプと様々なので、シーンに合わせて使い分けるのがポイントです。
むくみは一時的なものと思われがちですが、放置するとさまざまな不調につながることもあります。今回ご紹介した対策を参考に、日頃から「水はけの良い体」を目指していきましょう。