熟睡ラボ

マットレスの上に何を敷く?敷くべきものとNGなもの

コラム 睡眠環境

「マットレスの上に何を敷くか」なんて、一見すると些細なことかもしれません。

特に深く考えず適当にあるものを敷いたり、逆にマットレスに何も敷いていない人もいるでしょう。

実は何を敷くのかは私たちの快適な睡眠と深く関わってくる重要なことなのです。

正しい素材やアイテムを、正しい順番に敷くことで、睡眠の質を大きく向上させ、結果として日々の生活の質にも良い影響を与えます。

また同時に、快適な睡眠につながるだけでなく、マットレスを清潔に保ち、長く使うためにも重要です。

正しいアイテムを正しい順番に敷くだけで、睡眠の環境と質が良くなるのであれば、やってみるべきですよね。

この記事では、マットレスの上に敷くべきものと避けた方がよいものについて、詳しく解説してみたいと思います。

マットレスの上に敷くべきもの

まずマットレスの上に敷くべきものとしては、次のものが挙げられます。

  • シーツ
  • 敷きパッド
  • ベッドパッド
  • マットレストッパー
  • プロテクター

一つずつ見ていきましょう。

シーツ

肌触りや温度調節を快適に保ち、マットレスを汚れから守ります。

シーツは織り込んで設置する一枚布であるフラットシーツタイプと、周りを折り返して端にゴムやスパンデックスをいれたワンタッチシーツタイプの2種類に分類され、ワンタッチシーツの中でも設置可能な厚みによってフィットシーツ、ボックスシーツといった呼び方をされます。

フィットシーツは敷き布団に被せて使用するもので、布団の厚みが「10cm以下」が対象です

立体的な形状をしているため、フラットシーツに比べて取り付けやすく、ずれにくいのが特徴です。フィットシーツの例として下記のようなものがあります。

それ以上の厚みがある場合はボックスシーツを使います。フィットシーツとの違いは対応できる厚みだけなので、お使いのマットレスや敷き布団のサイズ、用途にあったものを選びましょう。

ショップによっては被せるタイプのシーツを総じてフィットシーツやボックスシーツと呼んでいる場合もあるので、サイズをしっかり確認することをお勧めします。

敷きパッド

敷きパッドはシーツの上に置くアイテムで、吸湿性や保温性に優れているものが多く、寝汗や汚れからマットレスを守り清潔に保つ役割があります。

夏はひんやりする接触涼感、冬はフランネルやマイクロファイバーのあったか素材など、季節に応じて選ぶことが一般的です。肌に直接触れるものなので、ご自身のお好みの肌触りのものを選ぶと気持ちよくリラックスできそうですね。

中には、抗菌・防臭・防ダニなど高機能を持った敷きパッドも数多く存在します。例えば当店の「アレルラップ」は、花粉やダニなどのアレルゲンを軽減してくれる高機能敷きパッドです。花粉の気になる季節はもちろん、ダニやハウスダストなどのアレルギー対策にはこのような機能性敷きパッドを選ぶと良いでしょう。

寒い季節であれば、ポカポカと暖かさを感じられる「マーム」のようなフランネル素材の敷きパッドがおすすめです。こちらも吸湿発熱綿を使用した機能性敷きパッドです。

季節や用途に合う機能を備えたアイテムを選べば、自然と睡眠環境も整い、睡眠の質向上につながるでしょう。

ベッドパッド

ベッドパッドは、マットレスの表面を保護するために使用される薄いパッドで、マットレスの保護や体圧分散、温度調節など多様な機能があります。

敷きパッドはシーツの上に敷くのに対し、ベッドパッドはシーツの下に敷いてマットレスを汗や汚れから守る役割をしています。

マットレストッパー

マットレストッパーはマットレスの上に追加する厚めの寝具で、主に寝心地を改善するために使用され、硬さや柔らかさ、サポート力または体圧分散を調整してマットレスの感触を変えることができます。

例えば当店の「アテラ」や「TATAMI」はこれ一枚でマットレスとしてもお使いいただけますが、ベッドのマットレスの上に敷いてマットレストッパーとしても活躍します。

また、購入したマットレスの高さが足りない、へたりを感じるようになったなどの理由から厚みを増やす目的で使用する方も多いです。

マットレスを処分するのは大変なので、使っていたマットレスの上にマットレストッパーを設置することで新しいマットレスとして使う選択肢があることもポイントです。

プロテクター

プロテクターは、マットレス全体を汚れやダニなどから守る薄いカバーです。

マットレスの製品寿命が減る一番の理由は重さによる負担ですが、汚れによる劣化も少しずつ製品寿命を縮めるため、プロテクターによって衛生的な睡眠環境を保ち、マットレスの耐用年数を延ばします。

マットレスの上に敷くべきではないもの

逆にマットレスの上に敷くべきではないものもあります。

  • 敷き布団
  • 防水シーツ

敷き布団

敷き布団は畳の上に敷くように設計されており、マットレスの上に敷くと体が沈み込みすぎてしまいます。これは、寝姿勢が悪くなり、腰痛や肩こりの原因となる可能性があります。

また、マットレスと敷き布団の間に湿気が溜まり、カビやダニの原因になることもあるため、敷き布団は床や専用のベッドフレームの上で使用することをお勧めします。

防水シーツ

マットレスの上に直接防水シーツを敷くと、通気性が著しく低下し、寝ている間に体から放出される熱と湿気が閉じ込められます。これは、寝苦しさや発汗を増加させ、睡眠の質を下げる原因となります。

また、長期的には湿気がマットレス内に留まり、カビや不快な臭いの発生に繋がることもあります。

ただ、防水シーツが必要な場面が多くあるのも事実で、赤ちゃんや介護用、また寝汗対策などには、防水シーツがとても役に立ちますよね。

防水シーツを使用する場合は、以下の点に気を付けると蒸れにくくなります。

  • 撥水加工のシーツは避ける。
  • 吸水性の高い生地の防水シーツを選ぶ。
  • 防水膜に透湿性があるか確認する。

マットレスの上に敷く順番

マットレスの上に敷く寝具には、それぞれ役割があり、正しい順番で敷くことで、より快適な睡眠環境を作ることができます。

今までご紹介したアイテムを敷く順番はこうなります。

  1. マットレストッパー
  2. マットレス全体をを保護するプロテクターやベッドパッド
  3. 汚れから守るためのシーツ
  4. 最後に敷きパッド

しかし、これらのアイテム全てが必要かと言われれば決してそうではなく、ご自身の寝心地や寝姿勢などに合わせて必要なものを選ぶことが、より質の高い睡眠への第一歩に繋がるので、個人の好みや健康状態にも合わせて選んでみると良いでしょう。

質の高い睡眠を得るためには、適切な寝具選びが欠かせません。マットレスの上に何を敷くべきか、NGなものも含めて理解することで、快適な睡眠環境を整え、心身のリフレッシュを実現しましょう。



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