寝具のお手入れサボってない?意外と知らない寝具の寿命
布団は一生もの?
年配の方や寝具の販売員から「布団は一生ものだから高価なものを」と言われたことはありませんか?
これは「適切なお手入れを定期的に行うことで十数年使える」という意味で、お手入れをしていない場合は別です。
奮発して高級な寝具を購入しても、お手入れをしなかったりやり方を間違っていると逆に寝具の寿命が短くなってしまいます。
寝心地や睡眠の質を上げるために自分のお手入れを見直してみましょう。
寝具ごとに適したお手入れを
寝具によって素材や使い方が異なります。
それぞれの特徴を理解したうえで適切なお手入れができているのか確認していきましょう。
掛け布団
羽毛布団と真綿布団は吸湿性、放湿性に優れていますが日光に弱いデリケートな素材です。
直接日光が当たらないようにカバーをかけた状態で干したり室内干しすることで、汗を吸い込んでへたった布団に空気を通しましょう。
自宅で洗濯する場合は洗濯マークを確認し、洗濯可能であれば表示に従った方法で洗濯しましょう。ただし、半渇きのまま使用してしまうとへたったままだったり、カビや匂いの原因となるので注意が必要です。
オフシーズンに布団をしまう場合は中材を潰してしまわないよう圧縮せずに湿度の低い場所に保管して下さい。
掛け布団の寿命は一般的に長くて10年、と言われています。へたってきて以前より寒く感じる、ボリュームがなくなって薄くなってきている、などをチェックして買い替えの判断をしましょう。
最近では抗菌・防臭性能のある素材を使用した布団もあるので、できるだけ清潔に使いたいという方はこちらを検討してみると良いかもしれません。
敷き布団、マットレス
敷き布団やマットレスの場合、掛け布団より寿命が短くなっています。
これは体を支える物で負荷が大きく、掛け布団は季節によって使い分けますが、敷き布団やマットレスは一年中使うためその傾向にあります。
体の下側に敷いている分、掛け布団より汗で湿気を含みやすいので、天気の良い日に干し、空気を通して湿気を取り除きましょう。
また、ウレタン素材は紫外線に弱いので日陰で風通しの良い場所に干すか、室内で扇風機やサーキュレーターなどを使って風を通すと良いでしょう。
敷き布団、マットレスは3~5年が買い替え時、と言われています。寝ていて底つき感を感じる、寝ていないときも常にへこんでいる、などの場合は買い替えを検討しましょう。
布団たたき
布団たたきというものがありますね。干した布団をたたいている光景を見たことがある方もいるでしょう。
あの行為は寝具の寿命を縮める原因になっていることをご存じでしょうか。
布団たたきは布団のホコリを落とす道具として用いられていますが、強く布団をたたくと中の羽毛や綿が痛んだり、千切れてしまいます。
使用する場合は軽くポンポンとはたくか、なでるように払ってあげる程度にしておきましょう。
枕
人の頭の重さは全体重の約8%を占めると言われています。
その重さを毎晩支える枕は掛け布団、敷き布団、マットレスよりさらに寿命が短くなります。こまめに干したり、空気を通して湿気を取りましょう。
素材によって日干しできるもの、陰干しでなければいけないもの、洗濯機で丸洗いできるものなど様々なので、取り扱い表示を見てそれぞれに適したお手入れをして下さい。
枕は素材によっても異なりますが、干してもへたりが戻らず、以前より低く感じる、以前より固くなってきたなど体に合わなくなってきたら、だいたい3年を目安に買い替えましょう。
シーツ、カバー類
シーツ、カバー類は直接肌に触れるもの。汗や皮脂、ホコリによって雑菌が繁殖しやすいので要注意です。
最低でも週一回は洗濯し、交換用に予備を用意しておきましょう。擦り切れて薄くなった、毛玉が目立つなど感じるようなら買い替えのタイミングです。
春夏用や秋冬用、と季節によって使い分けるのも快眠のサポートになりますね。
寝具が汚れていたり痛んでいるとぐっすり眠ることはできません。カバー類はこまめに洗濯や取替えをすることで、お気に入りの寝具を長い期間でお財布にも優しい使い方をしていきましょう。
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