熟睡ラボ

睡眠を邪魔するダニアレルギー!おうちに発生するダニの生態とその対策

コラム 睡眠環境

ダニという名前を聞くと、あまり良いイメージが無いですよね。人に無害なものもいますが、間接的に影響を与えることも。

今回は家に発生するダニの種類や性質などについてまとめました。

ダニの生態を理解して適切なダニ対策を行えるようにしましょう。

ダニの性質

ダニは基本的に高温多湿(湿度70%以上、温度20~30℃)の環境を好むので夏場の梅雨の時期には特に増殖しやすいようです。

食性は草食や肉食のものまで様々で、中にはカビを栄養分としているものもいます。

湿気が多くなる梅雨から暑さの気になる夏にかけてが一番増えやすい時期ではありますが、寒い季節でも油断はできません。寒さ・乾燥対策の暖房や加湿器などを使っているお部屋は我々にとって過ごしやすいですが、それは同時にダニにとっても過ごしやすい環境ということなので、いつの時期でもダニ対策は必要ということです。

家の中に潜んでいる可能性のあるダニは主にチリダニ、コナダニ、ツメダニ、イエダニの4種類となっています。

チリダニ

室内に潜んでいるダニのうち約8割を占めていると言われているのがチリダニです。サイズは0.3mm~0.4mmで寿命は約3ヶ月ほど。寝具やカーペット、ソファーなどに生息しています。環境によって1年を通して活動が可能なので、見る機会も多いダニです。

主な食事は人のフケやアカ、ホコリ、カビなどになっています。洗濯や掃除をマメに行うことで発生を抑えることが可能です。

チリダニは人を刺すことはありませんが、体や糞にアレルゲンを含んでいるため、触れたり吸い込んだりすると、痒みや喘息といったアレルギー疾患を引き起こす可能性があります。

コナダニ

コナダニは劣化した食品や畳に沸きます。サイズは0.3mm~0.5mmほどで、粉類や乾物の食品や畳のあるお部屋があるおうちでは注意しなければならないダニです。

見た目は白く、コナダニが発生すると粉がたまっているように見えます。小麦粉やホットケーキミックスなどに発生した場合、よく観察してみないと判別が難しいです。

もし、コナダニの発生した食品を食べてしまった場合、火を通していてもアレルギー症状を引き起こす場合があります。早めに消費する、ダニの侵入対策をした容器の使用、冷蔵庫などの温度の低い場所で保管するなど対策をしましょう。

ツメダニ

ダニの発生が原因で増殖するのがツメダニです。ツメダニは他のダニを食事としているので、チリダニやコナダニにとっては天敵ともいえる存在です。サイズは0.4mm~0.8mmほど。自身の餌であるチリダニやコナダニが発生する場所で2次的に増えます。

ツメダニ被害でよく耳にするのは刺咬症です。普段ツメダニは人に対して吸血を行うことはありませんが、まれに皮膚を刺し、体液を吸うことがあるようです。数が増えると偶発的にツメダニと接触する機会も増えてしまいます。ツメダニは体の部位を問わず、どの部分でも刺すので、全身に被害が及ぶことも。

餌となるほかのダニの発生を抑えると、相対的にツメダニも数が減っていくので、コナダニやチリダニの対策を徹底しましょう。

イエダニ

イエダニは吸血性のダニで、ネズミなどに寄生しています。ネズミの発生する地域では気を付ける必要のあるダニです。

宿主であるネズミが死んでしまったり、寄生する宿主の数に追いつかないほど大量発生した場合には、移動して吸血対象として人を選ぶことも。

もともと吸血する生き物なので、ツメダニとは違い、肌の柔らかい部分を好んで刺します。夜行性なので就寝中に刺されることが多いです。

イエダニが大量発生してしまった場合、イエダニの駆除に加えて、発生源である宿主と巣の駆除も必要となります。ほかのダニとは違い対策を講じる規模が屋外にも及ぶので、駆除業者に依頼すると良いでしょう。

まとめ

ダニにはさまざまな種類がいて、それに応じた対策が必要となってきます。

ダニと触れる機会がもっとも多いのは就寝時です。人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。寝具の繊維の隙間は、ダニにとっての食と住を提供される絶好の環境です。

ダニは熱に弱いので50℃以上のお湯をかけることで駆除することができますが、寝具の中に死骸や糞が残ったままだとアレルギー症状を引き起こしてしまうため、乾燥させたうえで掃除機をかけましょう。

なかには洗濯ができないものであったり、耐熱性や色落ちの問題もあります。そういった場合はアレルギーを引き起こすアレルゲンの効果を抑制させる寝具を使うのがオススメです。

こちらのアレルラップは、花粉やダニなどのアレル物質を89%以上減少させ、別名「寝るマスク」とも呼ばれます。

アレルラップは、湿気に反応してダニの死骸などから溶け出すアレルゲンを特殊な多層構造の隙間に吸着させます。一度吸着されたアレルゲンは機能を失い、元に戻ることはありません。機能を失ったアレルゲンはお洗濯することによって、綺麗に流れ落ちます。

これ一枚敷くだけでも、全身を支える敷き布団やマットレスの表面のアレルゲンを抑制するため安心してお休みいただけます。

また、ダニが潜んでいそうな場所に設置しておくだけで駆除してくれるお手軽アイテムもあります。生きているダニを誘引剤でシートの中におびき寄せて、内部の粘着シートでダニを逃がさないダニ取りシートです。

ダニ取りシートは、生きているダニに対してとても有効的ですが、死骸には効果が無いので、アレル物質対応の寝具と一緒に対策を行うことがオススメです。

その他にも、寝具類の小まめな掃除や洗濯、外出したときには服や靴に付いたり、ペットと一緒に住んでいる方は毛にくっついて家に侵入することもあるので、ダニを侵入させないような心がけも大事です。

完全に侵入を防ぐことは難しいので、無理のない範囲で、工夫してより快適な環境を作っていきましょう。

関連記事一覧

父の日早割キャンペーン