熟睡ラボ

寝過ぎて頭痛。2つのタイプそれぞれの原因と対処法

快眠のヒント

たっぷり寝たはずなのに

睡眠時間をしっかり取らなきゃ、と十分に寝たはずなのに起きるとなんだか頭が痛い。

なぜ寝起きに頭痛が発生するのでしょうか?

睡眠中や起床時の頭痛には大きく分けて2つのタイプがあります。それぞれの頭痛の原因と対処法を学んで質の良い睡眠を取るように心掛けましょう。

側頭部が痛む”片頭痛”は冷やす

こめかみ付近がズキンズキンと脈打つような痛みを繰り返す片頭痛は睡眠中や起床時に起きる場合があります。

睡眠時は心拍数や呼吸数が低下して血流が緩やかになります。そのため長く寝ると長時間緩やかだった血流が起床時に勢いよく血流が流れるので、急激な血管拡張で三叉神経が引っ張られてしまい痛みが生じるのです。

片頭痛の場合、冷やすことで血管が収縮して痛みが和らぎやすく、太い血管が通っている首の後ろを冷やすとより効果的です。

ただし、痛いからといって長時間冷やすと体が冷えるので数分程度冷やすようにしましょう。

寝過ぎたときは副交感神経が優位になっている状態なので、血管収縮作用のあるカフェインを含む飲み物を取ることも効果的です。

片頭痛が起きているときは音や光に敏感になるので、できるだけ薄暗く静かな場所で過ごしましょう。

頭部全体や後頭部が痛む”緊張型頭痛”は温める

緊張型頭痛は、寝姿勢が悪くて首や肩が圧迫されると筋肉の緊張によって締め付けるような痛みが起こりやすい症状です。

寝姿勢が悪いことだけが原因ではなく、日中に長時間同じ姿勢で座って作業していたり、運動不足で血流が滞っていたり、ストレートネックなど様々な要因によっても引き起こされることがあります。

片頭痛の対処法とは反対に、首や肩周りを温めることで筋肉の緊張がほぐれて痛みが軽減される効果があります。

高過ぎたり、低過ぎる枕は首や肩の筋肉に負担がかかり、筋肉の緊張で緊張型頭痛が生じるのでリラックスできる寝姿勢がキープできるものを選びましょう。

頭痛は様々な原因によって引き起き起こされる症状です。複数の要因によって併発している可能性もあります。市販薬を飲んでも痛みが続いたり、頻繁に起こる場合は医療機関を受診することをお勧めします。

関連記事一覧