それただの”いびき”ですか?ホントは怖い無呼吸症候群
半数の男性、4割の女性がいびきで悩む現実
一緒に生活している人のいびきがうるさくて眠れない・・・そんな経験はありませんか?
いびきは睡眠中に喉の筋肉が緩むことで起こるものなので、本人には自覚が無く、周りから指摘されて初めていびきをかいていることを気づくケースも多いです。
最新の調査では男性の50%、女性の40%がイビキで悩んでいるという結果が出ています。
慢性的ないびきは、浅い呼吸になったり呼吸が止まってしまうことがあります。こうした要因が疲れとして蓄積してしまい、日常に支障をきたしてしまうことも。
ただのいびきだと認識している人の中には、睡眠時無呼吸症候群 (SAS) の人が多くいると考えられています。
睡眠時無呼吸=見過ごせない危険信号
睡眠時無呼吸症候群(SAS)はさまざまな健康被害の原因になります。主なSASによる健康被害は下記の通りです。
1.睡眠障害
睡眠中の呼吸が止まったり、浅い呼吸が頻繁に起こるため、睡眠の質を著しく低下させます。夜中に何度も目が覚めたり、早朝に目が覚めてしまうなど十分な休息がとれず日中の睡魔や疲労感の原因に。
2.心血管リスク
心血管系に影響を与える可能性があり、高血圧や不整脈のリスクを増加させることがあります。長期間にわたるSASは心臓への負担を増加させ、心臓疾患の発症リスクを高める可能性があります。
3.脳への影響
脳に酸素供給不足を引き起こすことにより、認知機能の低下、注意力の欠如、記憶障害などが生じる可能性があります。また、SASは脳卒中のリスク増加とも関連しています。
4.代謝障害
体内のホルモンバランスを乱し、インスリン抵抗性や糖尿病の発症リスクを増加させるケースがあります。体重増加や体脂肪の蓄積の原因にもなりダイエットの大敵です。
5.精神的健康への影響
SASはうつ病や不安障害の発症リスクを増加させることがあります。睡眠の質が低下し、日中の機能が制限されることが、精神的な健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
6.交通事故リスク
SASによる過度の眠気や注意力の低下は、日中の交通事故を引き起こす原因にもなり特に運転中の事故リスクが高まります。SASが原因で起きたと思われる交通事故は毎年数多く報告されています。
SAS対策:早期診断で健康被害を回避
SASは深刻な健康被害を引き起こす可能性があるので適切な診断と治療が重要です。
専門家の診断を受け必要に応じてCPAP療法やその他の治療法を実施することで、健康被害を軽減し、クオリティーオブライフを向上させることができます。
QOL=Quality of life(クオリティ オブ ライフ)は「生活の質」「生命の質」などと訳され、患者様の身体的な苦痛の軽減、精神的、社会的活動を含めた総合的な活力、生きがい、満足度という意味が含まれます。
東京ミッドタウン先端医療研究所より引用
未診断または未治療のSASは、患者にとって深刻な問題を引き起こす可能性があるため、早期の対応が大切です。
ちょっといびきがひどいかも、と自覚症状のある方は早めに専門家に相談しましょう。
手軽にできるイビキ対策
専門家の診断を受けることも大事ですが、いびきを解消するには普段の寝姿勢も重要となってきます。
いびきは喉の筋肉の弛緩や、重力による舌の沈み込みによって、気道が狭くなってしまうのが原因なので、首を押し上げて気道を確保する枕を使用ことでいびきの軽減につながります。
また、横向き寝をするのも有効です。横向き寝は舌が気道に沈みづらいため、いびきに即効性のある寝姿勢です。
枕はあくまで補助的な役割を持ちます。いびきが気になるという方は専門家の診断を受け、相談の上で枕を使い分けましょう。
熟睡ラボを運営する株式会社ロウダンの代表取締役社長。自らの頸椎ヘルニア経験から生まれた「人を選ばない枕【BlueBlood3D体感ピロー】」を始めとする様々な悩みに特化した枕を多数開発。同じような眠りにお悩みをもつ方を一人でも減るよう、日々革新的なモノづくりにこだわっています。