必要不可欠な無意識の動き寝返りが快眠のカギ!
「寝相がいい」は誉め言葉ではない?
“寝相が悪い”と言われると、少し気恥ずかしい気もしますが、快眠という観点から見ると、実は誉め言葉とも取れるのです。
私たち人間は脊椎動物であり、日中に活動することで背骨の神経には負担がかかります。
この神経は、睡眠時横になることで休まるのですが、一晩中動かないだけでは神経を十分に休ませることにはなりません。
枕や布団の上でのスムーズな寝返りが神経を休め、深い睡眠へと導くのです。
寝返りの効果
- 日中に歪んだ体をリセットする
- 同じ姿勢で寝る際の、体にかかる負担を和らげる
- 寝具内の空気を入れ替える。睡眠中に発生する熱のこもりや汗の不快感を解消し、心地よい睡眠環境に整える。
人は一晩に15回~20回寝返りをうつと言われています。寝返りは良い睡眠にとって必要不可欠な無意識の動きなのです。
しかし、寝返りがスムーズにできないと
- 夜中に何度も目が覚める
- 睡眠が浅くなる
- 寝起きがスッキリしない
というような原因にもなります。
一晩中同じ体勢で寝続けるのは、実際には睡眠の体勢としては苦痛であるのかもしれません。
『自由に寝返りをうてるか』を基準に、現在使用している寝具を再検討することで、睡眠環境を改善させる手がかりになるかもしれません。
睡眠環境の見直しはどこから?
まずは、敷き布団、マットレスですが、横になった状態で左右に違和感なく寝返りが打てることが大事です。枕の高さも自分に合ったものを使うようにしましょう。
次にシーツやパジャマなど、寝ている時に肌に触れる物です。たとえばフリースや起毛素材の物は摩擦が大きいため、布団の中で自由に寝返りがしにくくなるだけでなく、寝ている間に暑くなって体温調節が難しくなる可能性もあります。
シルクやサテンなどのような表面がツルツルした素材の物の方が、摩擦が少なく寝返りを妨げないのでおすすめです。
寒い季節には掛け布団と毛布を併用する方も多いでしょう。大半の方が毛布を重ねて使用するかと思いますが、どう重ねていますか?実は、掛け布団の上に毛布を重ねるほうが、保温効果が高いのです。
摩擦のある毛布ではなく、シーツが肌にあたることで寝返りも打ちやすくなります。これにより深い睡眠を得ることができるので合理的でいいですよね。
また、重すぎる掛け布団は寝返りを妨げてしまいますので掛け布団の軽さも重要なポイントと言えるでしょう。
子供の成長に必要なものだと見守ることが大事
お子さんがよく寝返りを打ち、寝相が悪いことに気をもんでいる親御さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし幼児期は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」のサイクルが頻繁に変わり、大人よりずっと睡眠時間が長いため、比較的寝返りの回数も多くなるのだそうです。
質の良い十分な睡眠は成長期の子供たちにはとても重要です。もちろん、日々忙しく過ごす大人にとっても、質の良い睡眠で疲れを溜めないことは大切です。睡眠環境の改善で毎日を快適に過ごしたいものですね。
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