熟睡ラボ

腰痛は日本人の国民病?

コラム

付きまとう悩みの種

腰の痛みに我慢できずに目が覚める。そんな憂鬱な朝を迎える方も多いのでは?毎朝のように何度も腰痛を繰り返す。病院に行くほどではないけど、整体に通って改善しても、しばらく経つとまた同じ症状に悩まされる。そんな腰痛の悩みから解放されたいですね。

厚生労働省が公表している”国民生活基礎調査の概況 2019年”では、以下のように記しています。

病気やけが等で自覚症状のある者[有訴者]は人口千人当たり 302.5(この割合を「有訴者率」という。)となっている。
有訴者率(人口千対)を性別にみると、男 270.8、女 332.1 で女が高くなっている。
年齢階級別にみると、「10~19 歳」の 157.1 が最も低く、年齢階級が高くなるにしたがって上昇し、「80 歳以上」では 511.0 となっている。
症状別にみると、男では「腰痛」での有訴者率が最も高く、次いで「肩こり」、「鼻がつまる・鼻汁が出る」、女では「肩こり」が最も高く、次いで「腰痛」、「手足の関節が痛む」となっている。

厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」2019より引用

日本人の国民病ともいえる腰痛。症状を抱えている人は横になるだけでも痛みが出ることもあり、眠りが浅くなったり、睡眠不足になることもあります。

腰の痛みで眠れない人たちへ

少しでも痛みを和らげたい、そんなときは

  • 仰向けで膝を立てる
  • 横向きで抱き枕を抱える
  • 腰にバスタオルを巻く

仰向けで膝を立てる

太ももの付け根の筋肉が硬い人は仰向けで足を延ばして寝ると、骨盤を引っ張る力が大きく、腰痛を感じやすくなってしまいます。仰向けで寝る場合は膝を軽く曲げることで、腰や骨盤の負担を軽減することができます。また、クッションや膝用の枕を使うことで両足に余計な力が入ることなく、寝ることができます。

横向きで抱き枕を抱える

うつ伏せ寝は反り腰になりやすく、腰に負担がかかります。何もない状態で横向きに寝ると、肩や腰に余計な力がかかってしまいます。抱き枕を使うことで、肩や腰の負担を減らして容易に横向きで寝ることができます。また、抱き枕があれば自然に体が丸まった寝姿勢になるので、お腹の中にいる胎児のようなリラックスした状態で寝ることができます。このとき、涼感機能のある抱き枕を使えば暑さによる寝苦しさも軽減できるので一石二鳥ですね。

腰にバスタオルを巻く

仰向けで寝るときに腰と寝具の隙間が広いと、筋肉は緊張状態になり腰に余計な力が入って痛みが出ることもあります。腰にバスタオルを巻くことで隙間を埋めて痛みを緩和することができます。バスタオルではなく、骨盤ベルトを使用するのもいいでしょう。ただし、この場合は血流を遮断しないよう締め付けの強い物、就寝時に使用不可の物は使わない、などの注意が必要になります。

ただでさえ寝苦しいこの時期だからこそ、睡眠を妨げる要因を減らして痛みのない朝を迎えたいものですね。

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